悪い姿勢の弊害と正しい姿勢


 今回も姿勢について考えてみます。
大人の方の場合、自分の姿勢が悪いと感じていても、ひとつの癖のように考えて「自分は姿勢が悪いから・・・」などと思っていらっしゃるかもしれません。 しかし、以下のような悪い姿勢が及ぼす弊害を考えると、多少姿勢を意識して、よい姿勢を保つことは、大きな意味があると思います。

正しい姿勢とは 悪い姿勢の弊害
肩こり・・・テレビゲームなどをしているときのような、画面に食い入るような顔が前に出た姿勢は、頭を首と肩・背中だけで支えることになるので、その部位に負担がかかります。
腰痛・・・猫背や逆にそり返り気味の姿勢、ずっこけた座り方やデスクワークのときの前傾姿勢、いずれも椎間板に多くの負荷がかかります。

 前回も書いた歯並びへの影響や顎関節症の懸念、他にも、内臓の圧迫による消化器官への影響、声がこもって大きな声、よい声が出ない、等々。

  続いて、正しい姿勢とはどのような姿勢か、みなさんなんとなくわかっていらっしゃると思いますが、具体的に書いてみます。
立っているとき・・・よく言われますが頭のてっぺんに糸がついていて引っ張られているようなイメージです。背すじをピンと伸ばし、軽くアゴを引き、背筋、膝はキチンと伸びています。
歩くとき・・・正しい立ち姿勢で、親指側に重心をかけて歩きます。
座っているとき・・・上体は立っているときの姿勢を保ちつつ、深く腰掛けるときはお尻を背もたれにぴったりつけます。 浅く腰掛けるなら背もたれは使わないようにします。足を床につけ、腰だけでなく足にも体重がかかるよう意識します。

血流がよくなるなどの影響があるのかもしれませんが、姿勢がよいとなんとなく気分がよく、前向きな気持ちになれませんか? これを機会に、ご自身の姿勢について、もう少し意識してみることをお勧めします。