「甘いもの」との付き合いかた(世界編)

甘いものとむし歯の関係はよく知られています。その「量」には気を付けるのはもちろんですが、本当に大切なのは「食べ方」です。
この考え方は、世界のさまざまな国の習慣にも表れています。

 例えば北欧では、「Lordagsgodis(ロールダグ=土曜日のお菓子)」と呼ばれる習慣があります。子どもたちは基本的に週に1回、土曜日だけお菓子を楽しみます。これはむし歯予防の観点から広まった文化で、「だらだら食べない」ことを自然に実践しています。
 またフランスでは、食事と間食の時間がはっきり分かれており、甘いものは決まった時間に楽しむのが一般的です。また食後にデザートとしてまとめて食べることも、お口の中が酸性になる時間を長引かせない工夫であるとも言えます。
 一方イギリスでは、「between meals(食事と食事の間)」に甘いものをとる回数を控えるよう指導されており、「食間にだらだら食べない」という考え方が広く知られています。
 これに対してアメリカでは、軽食をこまめにとる「スナッキング文化」があり、甘いものを口にする回数が増えやすい傾向があります。そのため、デンタルフロスや定期的な歯科ケアといった予防習慣が重視されています。

このように国によって違いはありますが、共通して言えるのは「回数をどうコントロールするか」が重要だということです。むし歯は、食べるたびにお口の中が酸性に傾くことで進みます。食べるタイミングを絞ることが、結果としてむし歯予防につながります。

日本でも、甘い飲み物やお菓子を少しずつ長時間楽しむ「だらだら食べ」は、お口の中を長く酸性に保ち、むし歯のリスクを高めてしまいます。

甘いものを我慢するのではなく、「食べる時間を決める」という意識が大切です。世界の習慣をヒントに、甘いものとの上手な付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。