お国別お口ケア~歯みがき編~

私たちは、毎日当たり前のように歯みがきをしています。歯の健康を保つというその目的は共通でも、その習慣は国によって少しずつ違うことをご存じでしょうか。世界を見渡すと、それぞれの文化や生活に合わせた、おもしろい歯みがき習慣があります。
お国別お口ケア~歯みがき編~  例えば、木の枝を歯ブラシ代わりに使うという習慣です。
 アラビア半島や中東で古くから使われている「ミスワク(Miswak)」や、主にインド・東南アジアで栽培されている「ニーム(インドセンダン)」と呼ばれる木が原料です。
 枝の先をかんで繊維状にほぐし、そのまま歯を磨くというもので、現在でも愛用している地域があるのはもちろん、その抗菌成分を含んだ歯みがき粉も販売されています。

 一方、欧米ではデンタルフロスを毎日の習慣にしている人が多いようです。
 アメリカで歯周病予防キャンペーンで使われた「Floss or Die(フロスか死か)」という少々物騒な標語も広く知られています。
 歯と歯の間の汚れを落とすことが、むし歯や歯周病の予防につながるという意識が根づいているのです。

 韓国では「0123習慣」が口腔ケアの新たな話題になっています。これは「刺激0の優しいケアで、食後1分以内に2分以上かけて、1日3回以上歯を磨く」という意味を表しています。
「食後に歯を磨く」「外出先でも歯を磨く」「こまめに歯を磨く」という習慣が定着しており、お口を清潔に保とうという意識の高さがうかがえます。

また、予防歯科が進んでいる北欧では、「悪くなったら治す」のではなく、「悪くならないように守る」という考え方が一般的です。定期的に歯科医院でチェックやクリーニングを受けることが、ごく自然な生活習慣になっています。

 このように、歯みがきの方法や使う道具・考え方は国によってさまざまです。しかし、どの国にも共通していることがあります。それは、「自分の歯をできるだけ長く健康に保ちたい」という願いです。
 毎日の歯みがきはほんの数分ですが、その積み重ねが10年後、20年後のお口の健康につながります。世界の習慣を参考にしながら、ご自身に合ったセルフケアを続けていきましょう。