大臼歯について
ヒトの歯のそれぞれの名称と役割
これまで、歯やお口のことをいろいろと取り上げてきましたが、今回の「大臼歯」のように特定の位置の歯に注目して書いていくのは初めてかもしれません。その第一号である「大臼歯」はそれだけ重要だということになります。
お口のなかで大臼歯がどれなのか、どのくらいの方がご存知でしょうか。
答えは親知らずを除いて、一番奥の歯とその手前の歯のことでした。それぞれ
第二大臼歯、第一大臼歯と呼ばれています。
第一大臼歯は、一番初めに生える永久歯でその生え始めの年齢から「
6歳臼歯」とも言われます。
永久歯の中で最も噛む力が強く、歯並びや噛み合わせの中心となる歯ですが、
生え始めはむし歯になりやすいため注意が必要です。
成長してからも歯ブラシが届きにくいので、むし歯や歯周病が治療せざるを得ない状態になりやすい歯でもあります。
第二大臼歯の方も、
噛むときの負担が大きいことと、さらに奥にあるため
歯ブラシが届きにくいこと、その奥に親知らずという癖の強い歯があり影響を受けやすいこと、などからトラブルになりやすいため、もっとも寿命が短い歯という不名誉に甘んじています。
大臼歯のむし歯や歯周病の予防には、他の歯と同様ブラッシングが大切です。
大臼歯を磨く際には、特に次のことを意識して行ってください。
1.口を開けてみがくと、ほおが邪魔して歯ブラシが届かないので、
口は閉じ気味にして磨く
2.
利き手側の奥歯の内側は、みがき残しやすいので、意識して磨く
3.内側をみがくときは、
歯ブラシの「つま先」の部分を使って、歯の側面に沿って後ろ側まで回りこむようにして磨く。
大臼歯を大切に思い、丁寧に磨いて、健康な口腔環境を保ちましょう。